革の種類と特徴
一般的な革の特徴を簡単にご紹介します。
牛革
生後3ヶ月から6ヶ月以内のもので重さが15ポンド以下の、牛革をカーフと呼びます。カーフは薄くきめが細く革の中では最も上質です。
馬革
牛革に比べ、繊維質が細いので柔らかく、馬革の中でもポニー革は、非常に軽く牛革と比べ約半分の重量で、軽さが一番の特徴です。
パイソン
パイソンとは、ニシキヘビの英語名でニシキヘビ等、大型の柄蛇の総称です。爬虫類素材の中ではもっともよく使われる人気のある素材。
シャーク
シャークとは、鮫(サメ)の革のことです。抜群の耐久性を誇り、比較的水にも強くしっとりとした質感が特徴。 加工には高度な技術が必要。
オーストリッチ
オーストリッチとは、ダチョウのことです。丈夫で傷や型崩れの心配もなく、軽くて柔軟性に富んだ、鰐皮と並ぶ高級皮革素材です。
クロコ
クロコダイルとは、3科9属23種のひとつ「クロコダイル科」のワニのこと。革になるのは、クロコダイル、アリゲーター、カイマンの3種類です。
製品のお取り扱い・お手入れ方法
それぞれの革にはそれぞれのお手入れ方法があります。革の特性を理解してお手入れしてあげることが大切です。
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取扱いのご注意 |
お手入れ方法 |
牛・豚・羊・山羊 |
水に濡れると色落ちしたり、ムラやシミ(水ぶくれ)ができたりします。 |
水に濡れたら、柔らかい布で押さえるように拭いて、陰干ししてください。
お手入れは専用のクリームなどを使用して汚れを落としてください。 |
スエード
ヌバック・ ベロア |
特に水に弱く、濡れると色ムラやシミができたりします。 |
ほこりはブラシを使い全体にブラッシングして落としてください。
汚れには起毛革専用のクリーナーを、使用すると良いでしょう。 |
は虫類 |
水に濡れると色ムラやシミができたりします。 |
乾いた布で汚れを軽くふき取ってください。 |
オーストリッチ |
水に濡れるとシミができたりします。 |
乾いた布で汚れを軽くふき取ってください。 |
エナメル |
ポリエチレン袋や樹脂加工されたものと密着させると、その光沢が損なわれる恐れがあります。 |
一般の革とは違い、水には強いので布を湿らせて叩くように拭いてください。 汚れがある場合には専用のクリーナーを。 |
天然素材(綿・麻) ・ 化学繊維 |
疎水性があるため水をほとんど吸収しません。他のものと比べるとお手入れは簡単です。が、塩ビレザーの樹脂は他の素材に色が移りやすいので保管にはご注意ください。 |
汚れにはケシゴムタイプのクリーナーで軽くこするか、水で絞った布で拭き取ります。シンナー・ベンジンの使用は避けてください。 |
保管方法・場所
革製品は意外にデリケート、乾燥剤を入れて湿気の少ない所に保管し、変質をさけるため防虫剤等は入れないほうが良いでしょう。また、高温になる場所での保管も避けてください。
ご注意
いずれの素材の場合も、水に濡れると濃い色のものは、色落ち・色移行して衣服を汚すことがあります。ご注意ください。